Honda CRF250L HD

29.04.2012
2012年4月20日 Honda久々のオン・オフモデル CRF250Lの試乗会が開催された。 オフロードファンなら、デュアルパーパスモデルのこのCRF250Lは 昨年の東京モーターショー以来大変気になる存在だった。 開発キーワードは、On(日常)を便利に、Off(週末)を楽しむ "ちょうどいい相棒 New On&Off Gear"。 デザインは好き嫌いあるにせよ、幅広いユーザーが楽しく扱えるよう トータルバランスと操縦安定性を徹底的に追求された。 CBR250Rと同様のエンジンを採用し タイで生産するなどで徹底的にコストを抑えた結果、 メーカー希望小売価格がCBR250Rと同じなのだから 250ccモデルとしてはなかなか魅力的な存在である。 [メーカー希望小売価格 ¥449,400(税込)] エンジンはCBR250Rから流用したためか不思議な凝縮感があり、 一見コンパクトな車体と外観が印象的である。 しかし、実際にはかなりの大柄で、 ライディングポジションも1クラス上のサイズに近く、 スペック的にも同クラスのライバルたちより、長く、大きい。 シート高は875mと高めだが、 乗車1Gでのサスペンションの沈み込みが大きく、 身長170cm以上のライダーなら、足つき性に不安は覚えないはず。 オンロードバイクと同様のエンジンであるにも関わらず、 Honda一流のエンジン技術は、 吸排気系の変更で新たなエンジンを作り出している。 ウルトラスムーズでかつ十分に活発な動力性能を持つこのエンジンは、 振動の少なさも手伝って、143kgと決して軽くない車体を オフロードでも元気に走らせる。 また、しっかりとフロントに過重を与えられていることもあり、 オンロードでの安定性と運動性能も高く、 ワインディングを攻めても不安は少なく、 オンロードツーリングも十分に楽しめる。 総じて、オンでもオフでもかなりの優等生であり、 一切とがったところがないため、 走って楽しいバイクであることは間違いない。 そうした意味からも確かにビギナーから...... とは言えなくもないが、唯一やはり重さが気になる。 とりわけ、オフでバランスを崩した時や タイトターンではその重さを痛感する。 もう1クラス上のエンジンを与えられたら もっと楽しい存在になるのではないだろうか。 と、思うくらいにオンでもオフでも思い切り楽しめる存在で、 2時間の試乗時間があっという間に終わってしまった。 もう一度、しっかり乗ってみたい1台である。 (テキスト:TRACTIONS 撮影・制作:AVOCADO)

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